今回のお話は・・「連弾のすすめ」です。
7月の発表会でも、今年は連弾をたくさんやりたいと思っています。そこで、連弾をすることのメリットをお話ししたいと思います。
小さい生徒さん、始めて間もない生徒さん向けのメリット
1,リズムやテンポ感が整う
始めたばかり、まだ小さい生徒さんが「メトロノームに合わせ弾く」のはなかなか難しいものです。またリズムを正確に弾くこともなかなか難しい。そこで!先生と一緒に弾くことで、リズム感やテンポ感を体で、感覚で、とらえることができるようになります。今使っている教材も連弾仕様になっている曲がたくさんありますよね。理屈で理解するのは難しいものなので、連弾曲をたくさんやって、体で覚えてしまいましょう!
2,よく音が聴けるようになる
1人で弾いている時、自分の音をちゃんと聴けているか・・正しい音かな?リズムはどうか?音の大きさは?・・これらは「音を聴く力」です。
「音を聴く力」は聴力とは別のものなので訓練しないと付きません。連弾だと一人の時よりもたくさんの音が鳴り、自分の音、相手の音を聴き分けていくようになります。
高学年、大人の生徒さんが連弾で得られるメリット
1,テンポの揺れ、間の習得
普段の練習は基本メトロノームに合わせて行います。ですが・・音楽はそれがどの時代、誰の音楽であってもテンポの揺れ、間、が存在します。例えば。ショパンの曲をメトロノームにピッタリ合わせ弾いたらどうでしょう?機械的で面白みのない音楽になってしまいます。
クラシック音楽は、メトロノームに合わせたある程度の正確なテンポの上を「自由に揺れて」「間を取りながら」弾くことで個性や美しさが生まれます。
この力の習得はなかなか難しく、ある時突然目覚めたりすることもあります・・が、やはり訓練で養っていくことが多いです。連弾で一緒に弾くことで「ここで間!」「ここゆっくり~~で戻す!」などなど基本的な揺れ、間を体感することができます。
2,繊細で豊かな音量の変化を身に着ける
音楽の強弱は「相対的」なものです。
フォルテは「強く」ですが、「○○デシベル」で出す‥というものではありません。異なる2曲のフォルテの大きさは違うのです。クレッシェンド(だんだん大きく)は規則的に大きくなるのか?これもそのフレーズごとに違います。
また楽譜には書いていない音量の変化。フォルテしか書いていなかったら、ずっと大きく弾き続けるのか?中上級の曲を弾いている生徒さんにいつも言っているのは、隣り合った音の大きさがまったく同じ・・は無い。です。
1と2を習得された生徒さんの演奏は一味も二味も違います。またこれらを考えることが「音楽を奏でることの大きな喜び」でもあります。
まずは先生と一緒に弾いて、これらの感覚をつかんで、あとは!自分の音楽を作ってみてください。
3月4月のレッスンスケジュール
3月残りのお休み
3月18日(金)19日(土)28日(月)29日(火)
4月のお休み
4月6日(水)7日(木)25日(月)29日(金)
2022.3.10